2021-04-22 第204回国会 参議院 外交防衛委員会 第9号
○参考人(内田聖子君) ありがとうございます。 日米の対立の中でRCEPがどういう役割を果たし得るかという御趣旨だったと思いますけれども、アメリカはこの今回のRCEPの妥結についてどう見ているかというと、私が知る限りにおいては、いわゆる貿易協定としてはさほど重視はしていないと、まあ要するにTPPよりも水準が低いということでですね。これによって、じゃ、すぐTPPに戻らなきゃいけないとか、非常に警戒しているというわけではないと
○参考人(内田聖子君) ありがとうございます。 日米の対立の中でRCEPがどういう役割を果たし得るかという御趣旨だったと思いますけれども、アメリカはこの今回のRCEPの妥結についてどう見ているかというと、私が知る限りにおいては、いわゆる貿易協定としてはさほど重視はしていないと、まあ要するにTPPよりも水準が低いということでですね。これによって、じゃ、すぐTPPに戻らなきゃいけないとか、非常に警戒しているというわけではないと
○参考人(内田聖子君) ありがとうございます。 貧富の格差は、おっしゃるとおり、九〇年代以降、世界的に見ても、あるいは先進国の中だけで見ても、我々もよく実感するところですけれども、非常に広がっていると思います。この原因については、必ずしもグローバル化、あるいは自由貿易のみではないと私は思います。技術の革新などによって引き起こされている部分が多いと、そういう論争もいろいろあるわけですが、ただ、やっぱり
○参考人(内田聖子君) よろしくお願いいたします。 アジア太平洋資料センターの代表理事をしております内田聖子と申します。本日は、貴重な機会いただきまして、ありがとうございます。 私の団体は、市民社会組織、NGO、NPOとして、世界の農民団体や労働組合、NGO、その他の様々な組織と連携をして、貿易や投資の課題について調査研究や提言活動を行っています。NGOですから、我々は交渉の現場にも毎回のように
○参考人(内田聖子君) はい。 ですから、熟議が足りていないということを改めて指摘をしておきたいと思います。 デジタルについても述べたいことはあるのですが、これはもし質問いただければお話をしたいと思います。 ありがとうございました。
○参考人(内田聖子君) 貴重な機会を与えていただき、ありがとうございます。 私は、NPO、そして国際NGOという立場、つまり国際市民社会の一員として、この貿易協定を、WTOの時代、そしてTPPと追ってきました。今日はその立場から分析等を述べさせていただきます。 まず、この日米貿易協定の基本的な背景、成り立ちというのは、最初の中川先生おっしゃったことと同じですので繰り返しませんが、一点そこで私、強調
○内田参考人 先ほどの説明の中に多くのこと、見方ということは申し上げましたので、この状況は確かに、袋小路という表現をしましたが、そのとおりだろうと思っています。 じゃ、その中でどういうふうにしていくかということなんですが、やはり気になるのは、この間、アメリカがWTO違反とほぼ思えるような措置を次々出してきているということです、鉄鋼、アルミの問題にせよ。これに対して日本は、どちらかというと、特に強硬
○内田参考人 はい。時間がありませんので、飛ばします。質疑の中で、またよろしくお願いします。 以上です。(拍手)
○内田参考人 私は、アジア太平洋資料センターと申しますNPO法人で共同代表をしております内田聖子です。きょうは、よろしくお願いいたします。 私どもは、小さなNPO団体、NGOなんですが、WTOの時代から、通商交渉それから貿易協定の問題に取り組んできました。先進国の政府や、特にやはり大企業、グローバルな大企業の声が非常に交渉の現場では強いわけですけれども、そういう立場からではなく、世界の特に途上国、
○公述人(内田聖子君) 御質問ありがとうございます。 私は、自由貿易の行き詰まりがアメリカやイギリスの政治的な選択というふうに出ているというふうに申し上げました。 実際に、世界規模で格差というものが広がっています。これは先進国においても広がっています。これは先ほど萩原さんからもおっしゃっていたように、グローバル経済というものが推し進められた結果です。つまり、自由貿易が最大限世界に広がった。 当初
○公述人(内田聖子君) はい、終わります。 大企業や投資家だけが利益を得る仕組みではなくて、どうやって公平な分配、それから地域の再生ができるか、こういう貿易の在り方をきちんと議論をしていくと。これは、国際的な市民社会それから国連や様々な専門家の間での共通のテーマに既になっているという意味では、日本も何とかそこにきちんとキャッチアップをして貢献をする、市民社会もそれから国会議員の皆さんも含めて、そういう
○公述人(内田聖子君) 私は、アジア太平洋資料センターと申しますNPO団体で代表をしております内田と申します。 私たちの組織は日本に基盤を置く国際NGOですが、八〇年代以降の新自由主義の促進や自由貿易、投資の自由化の推進がもたらした負の側面について、途上国、先進国の市民社会とともに調査研究や発信、政策提言を続けてきました。TPP以前のWTOですとか多国間投資協定、現在ではRCEPやTiSA、新サービス
○内田参考人 私たちも努力をしていますが、まだまだ足りないと思っております。 一つは、よく世論調査で、TPPについて知っていますかとか、反対ですか、賛成ですかと聞くと、これは多くの方がわからないと。この数がどんどん実はふえておりますよね。先日のNHKの直近の調査でも、賛成が一九%、反対が一七%、わからないが五二%ということで……(篠原(孝)委員「質問でやりました」と呼ぶ)はい、篠原先生もされていましたが
○内田参考人 具体的には、アメリカの消費者も、実は、食の安心、安全ということについては懸念をしている人は多くいます。多くの方が知っている団体ですが、パブリックシチズンという一九七〇年代からある巨大な消費者団体ですが、こちらが警告している中身ですと、TPPによって、アメリカにも、例えば、ベトナムやマレーシアなどから、アメリカの食の安心、安全の水準以下の魚介類ですとかそういったものがますます入ってきやすくなる
○内田参考人 御紹介いただきました、NPO法人アジア太平洋資料センター、私どもは小さな市民団体です。しかし、国際NGOとして、私自身、六年以上TPPの問題に、他国の市民団体や労働組合、環境運動、それから医療者の団体、たくさんの人たちとTPP交渉をウオッチして、その問題点を国内外で発信をしてきました。 今、TPPの参加国の市民社会は、本当にこの協定の中身に対して強い懸念を持っております。それがとりわけ
○参考人(内田聖子君) 幾つかありますけれども、私は、やはり中身の問題を議論する以前に、やはり秘密交渉であると。非常に厳しい保秘契約が交渉参加前に契約書という形で取り交わされて、しかもその契約自体の中身すら私たちには教えてもらえない。つまり、何と何が秘密にされていて、秘密を破ったらどうなるのかという契約の中身、それ自体も分からないという交渉の在り方は大問題だと思いますので、まず入口の段階で絶対にこれは
○参考人(内田聖子君) 一点目の件ですけれども、アメリカの中では、政府は交渉を早く妥結したいので、様々な側面から、TPPはいいよということや、さっき紹介した、これはアメリカがイニシアチブを取るために必要だという、様々なアピール活動をUSTR、それからオバマ大統領自身も、もうずっとこの間、特に今年明けて以降はありとあらゆるアピール合戦をしているわけですね。その中で先ほど紹介した発言が出てきて、この発言
○参考人(内田聖子君) よろしくお願いいたします。アジア太平洋資料センターの内田聖子といいます。本日はこのような機会をいただきまして誠にありがとうございます。 私ども、アジア太平洋資料センターという団体は、NGO、NPOでして、主に九〇年代半ば以降のWTOそれから多国間の投資協定など、グローバル化と言われる自由貿易投資協定の流れが進んできているわけですが、この中で企業の活動というのは国境を越えて拡大